今日ついさっきインダストリーナインの今月定期便が入荷しました。
そしていろいろ詰まってる今月の今日からの後半にかけていろいろと大きなイベントあるのでそれに備えて土日は半日ずつ休日出勤をし
いろいろフレームの検品をしました。
リアトラベル130mmのREVEL BIKES, Rascal V2
二世代目になり、リーチが少し伸びて今風なジオメトリになりました。
初めての一台は良くも悪くも万能にカバーできる140mmレンジのフルサスペンションバイクだと思います。
(REVELに例えると130mmのこのモデルがそれにあたる)
あくまで自分の今までの経験による答えで、たまたま検品したのがこのレンジのフレームでもあるわけで、
雑誌などを参考にし、お店や周りの友達に聞いた方が一番だと思います。
一番は今いる周りの友達らが皆何に乗っているか、つまり彼らと一緒に乗るんなら同じ系統のバイクが一番楽しいと思います。
日本ではあまり聴かないし、海外では既に発表されて国内のプレスリリースはそのうち発表されるのか?
本当にコンプライアンスというトレンド常に海外のレビューサイトに散見されていて簡単に言うと「ホイールが担うタイヤグリップの改善」ですが、
厳密に言うと「柔軟性」「調和」工業用語的には「しなやかさ」をバイクに求めているキーワードとなっています。
カーボンホイールは圧倒的な「軽さ」というメリットの他にカーボン材質の特性である「変形に対する復元力の高さ」「強度と剛性」「微振動を吸収する周波数特性」を有しており、それらがバイクパフォーマンスにおけるバイク自体の軽量化による俊敏性、反応速度の向上に貢献すると言うメリットが有りました。
反面、アルミリムに有ったしなやかさが失われ、近年ワールドカッパーからのフィードバックで浮き彫りとなって来ました。
それはバイクにゆとりが無くなり、ピーキーなバイクになるという事を意味します。
カーボンリムのメリットは軽さと剛性によるダイレクトな操作感とされていましたが、実際高すぎる剛性にコーナーでのグリップの挙動にシビアになってしまい、ロックセクションでは岩にはじかれやすくなっています。
グリップレベルの低下でグリップ範囲が狭まり、操作性がシビアになりミスに対する寛容性が失うという点が問題になっていたのです。
それを解消&低減させたのが新開発したFormosaの930/730カーボンリムシリーズでもあります。
もちろん現在普通に展開しております。
そして今年1月に実際実物投入してテストしている「ホイールシステム」
従来のAMシリーズだと出来なかったコンプライアンスを930/730で作り出し、
尚且つ930/730が持つ可能性を更に引き出したのが24H+エアロ(またはバテッド)スポーク。
実際海外のホイールモデルはジャンルによっては24HをMTB向けとしてリリースしていて
スポークもプレーンではなくバテッドやエアロが選定されています。
そしてあたかも狙ってたかのようなタイミングで3月にインダストリーナインから軽量Solixシリーズ MTB向けとして
28Hと24Hがリリースされている
930TRと930ENの開発ではカーボンリムのメリットを残したまま、意図的に剛性を下げる事に挑戦を致しました。
ホイールのコンプライアンス改善として、リム単体性能としてだけでは無く「ホイールシステム」として捉える事で、新リムプロジェクト発足の2023年春より一年を通してYuris自社テストをR&Dチームにて実施、他社製品を含むあらゆるホイールとの比較/情報収集/テストを行い、ハブ形状、スポーク数、スポーク形状との組み合わせをテストした結果、パフォーマンスを最大限に発揮する「ホイールシステム」というパッケージ性能へと至りました。
実際24Hのホイールで自社R&D部門にてテストの段階では本来の推奨用途のレベルを超えるジャンプやドロップ等のインパクトやコーナー加重にて酷使し、トレイルライドを含む1500kmを超えるライドテストの結果、ホイール組立時の推奨スポークテンションに対しフロントスポークテンション低下無し+振れ無し、リヤスポークテンションは平均5%程度の低下に留まり振れは無し…と言う驚きの結果でした。(評価試験の為、初期組み以降ノーメンテナンス条件、現在も継続中)
去年の新型リム開発やリサーチを通してコンプライアンス性能を狙う上で、32Hではなく28Hが一つの答えだという事が分かった事。
そしてトレイル、ダウンカントリー、クロスカントリーにおいてはタイヤのグリップ力とのバランスで24Hの可能性をリサーチする間に
いろんなブランドから24Hモデルホイールまたは24Hハブがリリースされてきたという事、方向性が間違って無かった事が証明されたと同時に
ホッとしてる自分もいます。
正直24Hシステムは当初あまり乗る気じゃなかったけど、実際使えてる事がわかりました。
世界が証明しているトレンド、同時に弊社も既に経験値として得たものが有り、
今後それを提案していくのですが、恐らく何回か弊社経験してますが、
先を行き過ぎるトレンド、また今自分がやろうとしている事
でもやってみないとわからない事も有るという事。
その答えは今現在進行形の人たちしかわからないけど、
少しだけおすそ分けいたします。
ではでは
2024年07月16日
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