2018年06月20日

バネ感ではなくバネそのもの

今デモ車
・DABOMB, Sentinel ハードテールにX-FUSIONのフォーク
RSD Bikes, MiddleChildクロモリハードテールにRockshox YARI + Pushのバネキット
・EVIL BIKES, Following MBフルサスにRSD完成車付属のRockshox PIKEフォーク
・デモバイクに使っていたそしてまた使う予定のDVOフォーク ダイアモンド2本
・BTL BIKES, 702のダートジャンプバイクにManitou Circus

がYurisでありますが、昨日後ろの山で交換して順番に乗り、PUSHとの違いを意識してみました。

P_20180618_145417.jpg

エアサスの最大のメリットを一言で言えば絶対的な質量とエアーなので安易にサグセッティングが出来る。
コイル時代から自転車遊びしてた私にとってはエア式のフォークは高嶺の花でした。
そして代理店を始めてから、試乗する際にライダーの体重別にサグ取りしていくのにエアサスであればすぐに合わせる事が出来る利便性。

エアサスがコイルサスに対して目指しているところは初期のあの敏感な反応。
今回は一杯乗ったフォークとそうでもないおろしたてのフォーク(=EVILについてるRockshox PIKE)とPUSHのバネキットが入ったフォークでの体感比較ですが、

ここから先乗った頻度や諸事情により銘柄はあげませんが、
一杯乗ったフォーク(AIR)はそれこそとてもスムーズでブランドの特徴や調整機能の幅の広さも含めレベル高い状態でありました。
ちょっと残念だったのはおろしたてのフォークであったRockshoxのPIKE、これはフォークその物がダメではなく、組付けてまだ何も乗ってないので
各部のすり合わせ、慣らしが終わってない状態でしょうか。それともインナーとアウターの外部環境のごみと内部の隔離の役割を担うフォークシールがまだラバーだから硬いのか、
初動があまり良くなかった。
というのが最初に感じた事でした。

ただこれは使っているフォークまたPUSHのシールとバネキットが入ったRockshox YARIを触ってからの比較感想で、それでも比較的にスムースであります。
潤滑系の物をつけてあげればそのリミッターはスポット的に外すことも出来ますが、
使用しているフォーク以上に、PUSHのローフリクションシールとバネキットの入ったフォークは初動が素晴らしいです。

抵抗が皆無と言えるぐらい抜けるというかスコンと入っていきそこから抵抗して帰ってこようとする感じはバネならではの特性、
バネフォークでも潤滑環境が悪ければ入り方がニュルと滑るのではなく、段付きの様な入り方になりますが、
一度にACS3(バネキット)とローフリクションシールを入れたので正直効果はダブルで来ているのでどっちがその効果をより発揮しているのかわかりませんが、
凄く良くなっているのは事実であります。

1529459643496.jpg
PUSH INDUSTRIES(プッシュインダストリーズ)のACS3キット
・アッパー一=番上の黒い棒、ACS3の刻印のある筒にエアーが入る構造で右に飛び出ているのが押し棒
・真ん中=コイル、各コイルには付属の専用プリロードスペーサーがあります
・ロワー=赤い部品ある棒、ネガティブスプリングを装備されたプランジャーロッドで
バネが縮んでアッパーの押し棒が赤い部品にあたり、押し棒が押し込まれてエアー室を縮めて反発力を発生させる作り




推測の域ですが、初動は恐らくローフリクションシールが大いに働いてくれているのだと思います。
ACS3はダートジャンプとパンプトラックと小さな里山程度で、ダンパーとのバランスはまだ調整中ですが、
乗り心地に関しては初動は異次元な程繊細に動くフォークに加え、路面からの情報量がエアー以上にあります。
これは硬いからゴツゴツという悪い意味ではなく、路面の状況を余すところなく伝達してくれるという意味です。

速度域も有ってか、中間から後半に向けてのバネからエアへの引き渡しも特別な特性変化を感じずに自然な感じで、
いかんせん地元の低速な環境ではバネとエア(Air Bump Stopの標準の20psi)を使い切る事も無いので、確認の意味で15psiぐらいに落としてみました。
これはまた今度良い天気または別のステージで楽しみにとっておこうと思います。

もちろんバネ仕様になっているので、土地の高低差による気圧の変化も無ければ、メンテナンスとセッティングはエアーのようにシビアな管理が必要なくなるのもバネのメリットも有りますが、約250gほど重くなるデメリットもございます。
ただ昔のバイクと比べると今のバイクは驚くほど軽いので、重量さえ許せばまた違う面白いセットを楽しむ事が出来ますね。


PUSHを取扱始めてからユーザーや取扱店から問い合わせがございます。
弊社の説明が下手くそでうまく伝えられなくて大変申し訳なく思います。
一言で言うとACS3は
特性をコイルへ変更させて尚且つコイルの後半の踏ん張りの無さをエアーでカバーするためのカスタム商品


今のフォークが劣化したら・・・・とかはそもそも本人がわかるぐらい性能ダウンならオーバーホールが適正だと思います。
当キットはオーバーホールのための物ではなく、特性変更する物となります。
速さに繋がるかどうかに関しては、それはそれは路面情報が増えるのでとてもレーシーなものになります
好みに合えば速く走らせることが出来るし、楽しみながら走らせることも出来ます。
posted by Yuki at 14:37| 千葉 ☔| Comment(0) | PUSH INDUSTRIES | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。